エピソード23 その後のPC事始め

今年の始めに金森幸介がパソコンを導入したことをお伝えしてから半年、
驚くことに、彼は早くも2台目のノート・パソコンを入手しました。
愛器を”キャサリン”と命名しての蜜月は思いのほか短命に終わったようであります。
今回のお相手は”オッティ”
あんたの部屋はエレクトリック・レディー・ランドかい!
オッティはDVDも見ることが可能なようで、またもや金森幸介は彼女に首ったけなのです。

しかし五十の手習いとは恐ろしいもので、彼のパソコン操作の上達具合には目を見張るばかりであります。
とにかく、設定をイジりまくるのであります。イジリー金森なのであります。
パソコン歴8年を越える私が見ても驚くようなカスタマイズをしちゃうのであります。
工場出荷時の初期設定など、どこにも見当たらない。とにかく「あ、あんた、無茶するなあ」であります。
行き当たりばったりでイジくるもんだから当然不調を訴えるオッティ。
ところがどっこい、金森幸介はまたもや行き当たりばったりで治してしまうのです。
故障した理由も治った理由も分からないまま季節はただ過ぎ行くのです。
まさに「オレ色に染まれ」の勢い。おっとこらしい~!ってわかるかい?
周りでは「幸介さんはスゴイ!パソコンの天才や!」という声まで上がり初めているのであります。

しかし!しか~し!でありますよ。
これきしのことでやれスゴイだの天才だのと、いい気にさせていいのだろうか?と私は思うのです。
私はパソコン歴8年であります。現在使用しているPCは3年前に大枚をはたいて購入した代物ですが
それ自体にはCD-RもDVDも付属していない、もはや役立たずであります。
それでも購入費用に加えて、後に費やした金額だって計り知れないのであります。
メモリ増設、周辺機器、ソフトウェア、バージョンアップ、修理代...
しかもしょっちゅうご機嫌が悪くなる。イジられてるのはこっちの方なのです。
私にとってパソコンは魔性のオンナ。小悪魔であります。そう私はパソコンのミツグ君なのです。
パソコン維持の為に公金横領までしてしまった私のPCの名前は”アニータ”南米系です。 嘘やけど。

それに引きかえ金森幸介ときた日にゃあ...
キャサリンもオッティもこのWEBの管理者であるkimsha氏から贈られたものであります。
無茶苦茶イジって壊れようが元はタダなのであります。彼のフトコロは痛まないのでありますよ。
そんな気軽さが彼女たちにアブノーマル・プレイを強要している心根であります。
弄ばれて捨てられたキャサリンは今ごろきっとこう嘆いているはずです。
「私はあなたにとって遊びだけのオンナだったのね...コースケ...罪なオトコ...」と

私事で恐縮ですが、私には中2と小2のふたりの息子がおります。
こいつらが最近ギターを弾きだしたのであります。
別段父親である私が勧めたわけではありませんが、そこらにおっぽってあったギターを
長男がポロンポロンするのを次男が倣ってそういう兄弟ブームになっているらしいのです。
「ハナゲの唄」「嘆きのボイン」というギター事始めの王道を歩んで現在に至った私は
ふたりを前に一発ブッてやりました。
「ギターを弾こうと志した者の80%が”F”という壁を越えられずに挫折するのだ。
君たちの父親は、累々たる屍を乗り越えてきた選ばれし者なのだよ。コホン」とFコードをポロン。
しかし長男はそれから一週間で見事にFコードをマスターしてしまったのであります。
しかも小さな頃からピアノを習っていたこやつはチューナーなしのオープンで
チューニングしよったりなんかして、えらいカッコええやんか...父親の面目丸つぶれ。

この息子たちがこぞって弾くのが、なんと金森幸介の曲なのである。
これまで積極的に聴かせたことなんてなかったにも関わらず、帰宅するとあちこちで
「ポロロン♪う~べいびぃ~」やら「ベベ~ン♪違う言葉でぇ~始め~たい~」
やら聞こえてくるのである。
ミスチルやらスピッツやら売れっ子ばっかり聞いてた息子たちが...
遂にお前らにも金森幸介の音楽の良さが分かるときが来たのか!とおちゃん、うれPぞ!
と涙をこらえる私に、長男が世界で一番聞きたくない言葉を投げかけた。
「だって、簡単やねんもん」