エピソード33 士・農・工・商・パッチ

寒いです。冬ですからね。でも寒いにもホドがあります。
豪雪地帯の方々は、本当にウンザリされていることと思います。
大阪の私もキャベツの価格のあまりの高沸にウンザリしています。
寒い季節の金森幸介は演奏の前に毛糸の手袋をはめて出番を待ちます。
演奏中に手がかじかんでヘタをこかないようにとの配慮ですが、
ご存知のように彼の手は規格外に大きいので、手袋も特注サイズであります。
F-1レースのタイヤ・ウォーマーみたいです。

というように防寒対策には気をつける金森幸介だが、こと下半身に関しては無防備である。
下半身といっても局部的な話ではない。あんなとこウォーマーで包んでどうするの。
有山じゅんじ氏によると、彼の場合、あんなとこも規格外にビッグらしいけど...
下半身全体に無防備なのである。
熟年男性の真冬の友ともいえる”ズボン下””ももひき””パッチ”の類を着用しないのである。
そう、金森幸介は”パッチぎらい”なのである。

しかしパッチほど虐げられた防寒具はない。
確かにパッチをはいた姿はいただけない。
ヒザがヘロ~っとタルんでたりしたら目も当てられない。
裾を靴下に挟み込んで「ウルトラマン!」トホホ...
同じ防寒具に生まれても、ヨン様のマフラーとは大違いである。
士・農・工・商・パッチである。
ガイ・クラークは”Like a Coat from the Cold ”と歌った。切ない歌である。
しかし、”Like a Patch from the Cold ”では様にならない。
金森幸介もあまりの寒さに人から借りた防寒具を手放せなくなった男の歌を歌っている。
”ももひき返せない”...バンザ~イ!バンザ~イ!
年始から爆笑寄席大喜利なみのベタですいません。
ベ~ン、ベ~ン、
アッチのようでもアッチでない。ベンベン!
コッチのようでもコッチでない。ベンベン!
それはなにかと訊ねたら
アラ、パッチパッチパッチ

去年の暮れも押し迫った大晦日。金森幸介は東京からやってきた友人K氏と大阪市内の
百貨店のエレベーターの中にいた。
唐突にK氏が「しかし、寒いなあ...幸介、パッチはいてるか?」
「いや、俺ははいてない。」と幸介。
「そうか。俺ははいてるで。」とK氏。
間髪いれずエレベーターに隣り合わせた見知らぬオッサンが応えた。
「ワシは2枚はいてる」

これだから大阪のオッサンは油断できない。ビバ大阪!今年もよろしくお願いします。