エピソード4 肩書きの不思議
ロス疑惑のM氏が今度は雑誌万引き疑惑で報道された。
軽犯罪とは思えない大報道。今は法的に一般市民のM氏のはずだけど。
この一連の報道で僕が不思議に感じたのがM氏の肩書きだ。
ほとんどのメディアが「元社長」と報じた。
「無職」ではいけないのだろうか?
ここには多分にメディアによる意識操作を感じるのである。
暴力団を辞めて普通の勤め人になり、それもリストラされた人間が罪を犯した時、
メディアはきっと「元会社員」もしくは「無職」より「元暴力団員」を肩書きに選ぶだろう。
マスメディアは必ずそんな演出をするものだ。
差し障り寸止めの”おいしい”表現をセレクトするのである。
報道がそうなのだから、ノンフィクション、ドキュメンタリー番組ももちろん例外ではないだろう。
だからダーされたらアカンのである。
世間は想像以上に肩書きを重んじる、僕にはよく分からないけど、肩書き=生業なのだろうか?
もしも金森幸介がマスコミに報道されることがあるとすれば、その肩書きはどうなるのだろう。
「シンガーソングライター」という肩書きを新聞紙面に見た記憶がない。
「音楽家」「歌手」...そんなところだろうか。
そこで再び気になるのが「元」である。
このショーバイほど現役との区別があいまいなものはない。
どれだけ新譜を発表しなければ、どれだけライブをしなければ「元」と言われるのだろう。
金森幸介の場合、いつもギリギリのところだろう。
一番哀しいのが「自称」って奴である。これは相当トホホだ。
でも本当に誰だって明日からでも「俺は音楽家だ~!」と宣言すればいいのだ。
それに近い状態で通用しまくりんこしてる自称アーチストだって腐るほどいるのだから。
僕は「元」という表現にちょっと敏感である。”元ちとせ”を知ったとき、
「そしたら今はなんやねん?」と真剣に思った男である。モト冬樹はエド山口の弟やけど。
でも数ある肩書きの中でも郡を抜いて胡散臭いのが「元バンドマン」である。
これはもう「前科」以上のマイナス・イメージである。
断言できるけど、これはイメージだけの問題じゃなくて、実際その通り胡散臭い。
本人が言うのだから間違いない。
僕にもし年頃の娘がいて、元バンドマンの彼を連れてきた日にゃ、即門前払いである!
前出のM氏の身元引受人が”シャブシャブ食わせて女優を脱がす男”高須氏だった。
まさか高須氏、M氏のヘアヌード写真集を企画してたん?
軽犯罪と言いましたが万引きはれっきとした窃盗罪です。やめてね。