エピソード51 煽情のパーカッショニスト

Mr.カスタネットマンが新たに”Hoy-Hoy Records”を立ち上げて
もうすぐスタートする「金森幸介誕生日カウントダウン・ツアー」の模様を録音、
その場でCD-Rを焼いて各会場にて即日販売するらしいのであります。
さすがにやりますカスタネットマン...ムチャを。
そんな企画にOKを出す金森幸介もこれまた珍豪ムチャ兵衛であります。
森英二郎さんの絵があしらわれたグッズも展示販売するらしい。
あんたらは道の駅か。
 
スタジオ、ライブにかかわらず、レコーディングという作業では
テイク毎にプレイバックを聴くのがギョーカイのジョーシキである。
ちょっと待って!プレイバック!プレイバック!と百恵さんも歌ってるくらいである。
吟味され一番出来の良いテイクだけが作品として陽の目を見るのである。
なのに、「一発録音!見てのお帰りのお土産にCD-Rはどないだっか」
「♪えじゃないか えじゃないか えじゃないか ライブ~の名物 CD-Rはえじゃないか」
「ちょっと待ってね(byはな寛太 故人)すぐ焼けまっさかい」である。
おっそろしい香具師商法である。金森幸介&カスタネットマン!
まあ、スタジオ録音においても金森幸介の場合、
「そっちがええんやったら、こっちはOKやで」てな按配で
あまりプレイバックを聴いている姿を見たことがない。
元来彼は、自分が成した成果にはまったく興味がないようである。
しかし、音源を「作品」としてではなく「記録」として考えれば
そんなもんでいいのかも知れない。
「アーティスト」か「職人」か、という命題もそこには垣間見られる。

まるで近江商人、はたまた華僑、ときには富山の薬売り、どうやらたむけんの焼肉屋の如き
カスタネットマンのレーベル「ポカポカ」であったが
これか~らは~(byレッツゴーじゅん こればっか)「ホイホイ」である。
な~んでか!?(by堺すすむ)
「ホイホイ」といえば我々の世代は「ホイホイミュージックスクール」を思い出す。
鈴木やすし&木の実ナナである。リトルフィートより断然こっちである。
布施明などを世に出した「ホイホイミュージックスクール」にリスペクトする意味での
レーベル名変更であるなら、私はなにも言いますまい...お前は何者やねん。
余談ですが、だからお前の話は全部余談や!
ゆうこりんが西中島南方で焼肉屋をオープンするらしいですね。

ところでMr.カスタネットマンは現時点もカスタネットマンなのでしょうか。
お名前をよく変えるお方ですから...今回は私が名前を付けてあげましょうか?
...「マラカスマン」はどないです?チャイナ版ブートDVD並みに「魔羅糟男」もよし。

私こう見えて、どうも見えてないでしょうけど、
結構パーカッション・マニアなのです。
乾燥させたヒョウタンの表面にギザギザの溝つけて、
棒でこすって「ギーギギ、ギーギギ」とリズムを刻むのが「ギロ」
漫才のミス・ハワイさんが「あ~い~や~ あ~い~や~」とお尻振りながら
こすっておられたがこのギロです。
相方の暁伸さんの「♪ねぐらへ帰るダンプカー」も記憶に新しいですね。
「♪これは素敵なチョイといかす~一節聴いたらドンピシャリ~」でしたなあ。
って私の話、みなさんにご理解いただいているのでしょうか?
でもいちいち説明しませんよ。義務教育やないねんからね。
プレイバック・パートⅡも、はな寛太も、堺すすむも、鈴木やすし&木の実ナナも
ハワイ・伸も大空テント(現テント)も...ちょっと心配になりますが、
まあ、雰囲気で理解してやってください。

北島サブちゃんの「与作」で「クォ~ン!」と深山の哀愁を表現しているのが
「ビヴラスラップ」です。時代劇の効果音でもよく聞かれますね。
これは獣のアゴの骨で作られたのが起源だということです。
ちなみに金森幸介も昔、自身のレコーディングで使ったことがあるそうですが、
「♪みずいろ~のかぜに~(クォ~ン!)のぉって(クォン)ぼ~くは(クォ~ン)
って、こ・れ・でう・た・え・るか~!」JASRAC 0721

実は私も金森幸介のCDにパーカッショニストとして参加したことがあるのです。
金森幸介と二人でですが。
そのパーカッションとは「ニークラッピン」です。
どんな楽器かと申しますと、実体はありません。しいて言えば”ジーンズ”かな?
椅子に腰掛けて、自分の膝を両の掌でひたすら叩いてリズムを刻むわけです。
スタジオの真ん中にちょこんと座った私と金森幸介。
ゼンハイザーかなんかのマイクが二人の股間めがけてセットされておりまして
タッタカタッタカタッタカタ~と五十面さげて超真剣な二人であります。
そらもう、マヌケにもホドがあるっちゅう絵面です。
ヘッドフォンから聴こえるベーストラックにあわせて膝を叩きまくる二人。
エンジニアは気楽なもんで「もうワンテイクいっときましょ」とか簡単に言うけど、
はっきり言ってむちゃくちゃ痛いんですわ。
「hiroさんのLeeより幸介さんのLivi'sのほうが響きがいいですね」って
俺らの下半身はギブソンとマーチンか!下半身だけにマーチンってか...
金森幸介に至っては「こっちの方がクリスピーなサウンドやな」なんて、
バンダナを膝に巻いてみたりなんかして。どこまでが正気やねん!
その夜出かけた銭湯で、我々はお互いの両膝に掌のかたちの真っ赤なアザが
出来上がっていることに気づいたのであります。トホホのホ

まっ、なにはともあれ、マラカスマンのHoy-Hoy recordsをご贔屓にして下さい。