エピソード52 リヴ!リヴ!リヴ!

先日、金森幸介が2枚のDVDを貸してくれました。 
一枚は「尼爾・揚 ”金子心”」
そう、またまた大人物Mr.タカハシのチャイナ・スーベニールであります。
みなさんにはこのDVDの内容が想像できるでしょうか?
中国海賊版のタイトルを見るとすぐエロ系を連想する私がいけないのでしょうか。
「尼僧シスター・ヤンのいけない欲望」なんてのを私は思い浮かべました。
「金子心」も、故金子信雄の好色そうなキャラを思い出していけません。
東ちづる嬢も「金子信雄の楽しい夕食」本番中によくヒップをタッチされたそうです。
「金子信雄だけが楽しい夕食」だったのであります。
そんなこたぁ、どうでもいいですが
正解は「NEIL YOUNG HEART OF GOLD」であります。

アルバム「プレイリー・ウィンド」が出た頃のコンサートのようであります。
「プレイリー・ドッグちゃん」は”ぼのぼの”いがらしみきおのキャラであります。
もちろんGOOD。 ニールが今まで千変万化してきたように思えるのは見せかけで
彼自身にはなんの変化もブレもないような気がします。
なんせ「金子心」を探し続けている男でありますから。のぉマキハラ
でも親戚にこんなおっさんがいたらあまりうれしくないでしょうね。

もう一枚はJAMES TAYLOR関係のDVDであります。
ニールとジェイムズといえば我が青春の二大金字塔でありました。
高校時代のガールフレンドと初めてお互いの私物を貸し借りしたのが
この二人のレコードだったのであります。
私と彼女のどちらがニールでどちらがジェイムズのファンだったのか
すっかり忘れてしまいましたが、もうどちらでいいことです。40年近くも昔の話ですから。

冒頭ビル・クリントンがステージに登場して、モニカを相手に万年筆でコチョコチョ...
てなことはしないで、ジェイムズへの賛辞を述べる。まあ別の会場の映像だけど。
ジェイムズの楽曲が大物ミュージシャン達によってトリビュートされたコンサートである。
ボニー・レイット、ジャクソン・ブラウン、デヴィッド・クロスビー、シェリル・クロウ
スティング、ブルース・スプリングスティーン、キャロル・キング etc.
といったゴージャスさである。もちろんジェイムズ本人も登場する。
綺羅星の群の如くの中にあって、ひときわ私の心を和ませた男がいる。
その男の名はリヴィングストン・テイラー。
ご存知の通り、音楽一家で知られるテイラーファミリーの第四子、三男坊である。
中でもジェイムズがとびぬけてフェイマスであるが、リヴィングストンの音楽も
ま~ったく遜色なく素晴らしい。難を言えばキャラに「華がない」というところだろうか。
今回のDVDでも一番後ろでタイコを叩いているスティーヴ・ガッドより
その存在感は薄いのだからオドロキである。
この二つのキャラの対比は有山じゅんじと金森幸介にも近い気もする。
そう、さすがのリヴィングストンも金森幸介ほどの華は持ち合わせているのである。

今回リヴにメインの出番はない。看板役者の兄ジェイムズが歌うステージの隅っこで
なにやら合いの手を入れるだけである。ニコニコうれしそうに。
でもそれだけで、この人の人柄が偲ばれるのである。エエ男なのである。
昔打ち上げの席で、天ぷらにかけるしょうゆ瓶をリヴと手渡しあった仲の金森幸介が
証言しているのである。
人間性も申し分なければ、音楽も派手さはないがこの上なく上質である。
インテリジェンスを感じさせる風貌は研究室に篭ったプロフェッサーのようでもある。
実際のところ、彼は大学の音楽科教授でもあるのだ。

舞台に上がった小さな子供たちの相手をしながら、楽しそうに踊っているリヴ。
ほんと、好人物とはこのことである。子供たちもとてもうれしそうである。
彼のような叔父さんがいたらきっと幸せな子ども時代を過ごせるに違いない。
ニールみたいな叔父さんは、ちょっとゴメンだけど。
しかし同じように子ども達の相手をしてみせてもきっと好感を持てない音楽家もいる。
ジャクソン・ブラウンではダメである。スティングもむずかしい。
ブルース・スプリングスティーンか..私はOKだけど子供たちは泣き出してしまうだろう。
マイケル・ジャクソンだったら...

とにかく、リヴはその音楽も含めて、とびきり和み系である。
彼が作詞作曲した楽曲をジェイムズがカヴァーしても、そうとは思って貰えない。
「お前、ジェイムズの曲演ってるよな」
「違うて、あれ俺の曲やがな」
「嘘つけ!この兄貴の七光り!」
「光っとるのは兄貴のアタマだけやがな」
というリヴの頭髪も最近、ちょっとアブなくなってきたようです。

今回のDVDで超々スーパースターたちを押しのけて、私に好印象を強く残したリヴ。
彼だけにしか保有できない見事な”花”があることは間違いない。