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エピソード80 センセイの旅土産

ここんところ、ライブツアーが目白押しで、大阪を留守にすることが多かった
金森幸介センセイが久しぶりに帰阪されていたので、恐れながらおめもじさせて頂きました。
度重なる旅で蓄積された疲れは少々残るものの、なかなかご健勝のご様子であります。
お約束の「ごっきげんよ~っ!」のご発声と共に私の車にご搭乗されるセンセイ。
笑福亭仁鶴翁ゆずりのセンセイのこのつかみ文句が私は好きであります。
放っておくと「天国と地獄」のメロディーで「♪マンマ~ンマカマカマンマンマカマカ」と
辺りを走り回りそうな勢いで少し心配になったりもしますが、
とにかくお元気そうでなによりであります。

発刊されたばかりのレイモンド・チャンドラー著、村上春樹訳の「ロング・グッドバイ」を
金森幸介の誕生日のプレゼントとして用意したが、
既に彼は買っていて渡せなかったというエピソードを
2年前にここでご紹介したことがあるが、今年の春、これまたチャンドラーの名著である
"Farewell My Lovely"が村上訳で出版された。邦題「さよなら、愛しい人」である。
今まで慣れ親しんできた清水訳での邦題タイトルは「さらば、愛しき女よ」だったけど、
う~む、まだ読んでないからなんともいえない。
今回こそ私は金森幸介へのバースデイ・プレゼントにしようと目論んでいた。
しかし、今度も敵は私の先を越していたようである。またもや遅きに喫する私であった。
早川書房さん、今度からはお願いだから金森幸介の誕生日のもうちょっと前に発刊してほしい。

「hiro、これやねんけどな」と金森幸介は持っていた袋からなにかを取り出すと、
コーヒー店のテーブルに並べ始めたのである。
私はプレゼントを渡すどころか、反対に金森センセイからお土産物を賜ることになってしまった。
テーブルに広げられた御賜品に私は歓喜の声を上げた。
それはなんと、J・Geils Bandのアルバムのほぼ全てを網羅したCD-Rの数々であった。

またしても大人物Mr.タカハシによるサプライズであった。
タカハシさんは以前のEPIDODEでJ・Geils Bandの音源を欲しがりつつ、新品には手が出ない
我々の悲しみと貧しさに心底不憫に思われ、コツコツとD.L.して下さったようなのである。
ありがたいことである。公器を利用して心苦しいですが、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

人に物を贈るという行為はけっこう難しい。誕生日プレゼント、お土産、お祝いetc.
気持ちはあってもタイミングが伴わない私は「贈りびと」としては確実に失格である。
人がなにかを欲しているのを知り、自分がそれに応えられる状況なら即効で実行に移す。
そんなタカハシさんは一級の贈りびとである。
またかなりの数に及ぶCD-Rを私のために焼き直してくださった金森幸介センセイも
トップ・オブ・ザ・贈りびとである。とにかくその素晴らしき二人の贈りびとに感謝。
ところで、今私が早急に欲しいもの、それは現金です。のでよろしく!
って、打ち出の小槌か!



さて、金森幸介のツアーに同行したtambourine manから写真が添付されたメールが届きました。
福井県の永平寺と箱根を訪れた際のスナップのようです。

 

 


上は永平寺の境内に佇む金森幸介であります。
NHKの大晦日の「ゆく年くる年」では必ず永平寺の年越しの模様が中継されていました。
「はい、こちらは雪の福井県永平寺でございます」と落ち着いたトーンの中継アナウンサー。
さっきまで小林幸子と美川憲一が派手衣装勝負を繰り広げていたのがウソのようであります。
厳しい戒律の中でストイックに修行する禅僧の姿がピンと張り詰めた空気にトリミングされ
身が引き締まる思いでテレビから流れる除夜の鐘を聞いた記憶があります。
しかして金森幸介が語る永平寺の印象はと申しますと
「禅寺やのに土産物屋のオバハン、えらい客引きしてたで~」とのことであります。


 

 

 


こちらは箱根の模様であります。
tambourine manからのメールには解説のようなものがまったくなかったので
金森幸介センセイが次のように語ったかどうかは定かではありません。

左 ♪はっこねの山は~天下のけ~んっと!あれ?ここどこやねん。
今自分で箱根っちゅうて歌とったがな。危ない危ない。
彼岸に引き寄せられるとこやったわ。お母ちゃんとお父ちゃんとお姉ちゃんが
向こう岸で手ぇ振っとったがな。「早よまた一緒に暮らそ」て。もうちょっと待ってえな。
ここかいな大涌谷。しかし、誰や屁ぇこいたんは?えっ?硫黄の匂いやて?もうビビンチョ。

右 それでここが箱根の関所跡やっちゅう話やがな。
昔はここで旅人がチェックされたっちゅう話やね。ご苦労なこっちゃがな。
歌舞伎の「勧進帳」も源義経一行が関所を突破するために弁慶が一芝居打つっちゅう話や。
...話が続かんがな。そないに関所の話題ないがな。まあ大した昔でもない時代に
人民は自由に国内を移動でけへんかったっちゅう話やな。
まあ、今回はこれくらいにしといたるわ。
♪マンマ~ンマカマカマンマンマカマカ マンマンマカマカマカマカマカマカ

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