エピソード9 気になるマサヤン
最近、私は山崎まさよしが気になっている。
突然なにを言い出す!とお思いだろうが、それには訳があるのだ。
私のところに7才になる次男がいるのだが、
そいつを見た人が、まるで申し合わせたように言うのである。
「山崎まさよしに似てるねえ!」と。
小さな頃から稀に言われる事はあったが、今年小学校に上がってからは顕著になった。
私の意識を決定づける出来事は、次男を連れて買い物中のとあるCDショップで起こった。
その時私はカントリー&ウェスタンの棚を見ていた。足元では次男がおとなしく待っていた。
次の瞬間、筋向いのロックのコーナーにいた20代の女性2人組が近寄ってきて、口々にこう叫んだ。
「キャー!マサヤンにそっくり~!」
「ほんまやわ~!ちっちゃい~!」
一瞬、生まれて初めて女性にキャーキャー言われたかと思った。
しかし対象は私ではなく足元の次男だった。
突然のことにキョトンとする次男。この歳からキャーキャー言われやがって!
父親である私はどちらかというと田代のまさやん似である。ミニにタコである。
それはそれで、ある意味女性をキャーッ!と言わすかも知れないけど、全然うれしくない。
こら、確かめなくては!と次男の手を無理やり引っ張り、急遽Jポップのコーナーへ向かった。
「や行」の棚に納められた山崎まさよしの音源から何枚かを取り出し、顔がよく分かるジャケットを
次男の半分泣きっ面と並べた。
驚いた。確かに似ている。いつも眠たそうに重たげな上瞼。存在感のある鼻。
次男とマサヤン、どちらもケロッコデメタン系である。
私と次男はまったく似ていない。
その代わりと言っちゃあなんだが、長男は私に瓜二つである。すまん。長男...
因みに今回のイメージ写真は2個のキウィで”瓜二つ”を表現しているのである。
金森幸介のinside-reportになんでそんな話を?とお思いの諸兄
あまり知られてはいない事だけど、金森幸介と山崎まさよしとは繋がりがあるのだ。
私もつい最近知ったのだが、山崎まさよしはメジャーデビュー前に
(といってもキティーってメジャーじゃないの?)1枚シングルCDを発表している。
RCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」を弾き語りでカバーしているのだ。
そしてカップリングが金森幸介の「悲しい日々」なのである。
どうやらこの話はギョーカイではタブーとされているような雰囲気..
彼が金森版を聞いていたのか、他のミュージシャンのバージョンを聞いていたのか定かではない。
しかし世界に数多在る楽曲の中から金森幸介作詞作曲のこの曲を彼は選んだのである。
何故にキヨシロー&コースケ?
米国ならさしずめ、マリリン・マンソンとタウンズ・ヴァン・ザンドのカップリング?
無名時代の山崎まさよしということもあり、ほとんど売れなかったようだが、
「カバーすんねんやったら、ブレイクしてからにして欲しかったのねんのねんのねん」
というのが金森幸介の感想であるが、「その前にお前がブレイクせんかい!」と私は言いたい。