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幸介からのメッセージ2005/05/24

たとえば。

アニマルス。ハーマンズ・ハーミッツ。ビーチ・ボーイズ(初来日のサンケイ・ホールは、ガラガラだっ

 

た)。スプートニクス。べンチャーズ(ノーキーがいたときも、ジェリーが入ってからも)。B・B・キン
 

グ(楽屋で紹介され、握手した。大きな手だった。僕は19歳だった)。シカゴ。B・S・T。チェイス。
 

マンゴ・ジェリー。スージー・クアトロ。ピンク・フロイド(中津川フォーク・ジャンボリーからバス帰り
 

でフェスティバル・ホールに直行。疲れと、あまりの音の気持ち良さに、5曲めくらいからアンコール
 

までずっと眠ってしまった。でも、我がデイヴ・ギルモアに悔いはなし)。レッド・ツェッペリン。エル
 

トン・ジョン。イエス。ステイタス・クォー。レオン・ラッセル。クリーデンス・クリアーウォーター・リ
 

ヴァル。ニッティ・グリティ・ダート・バンド。テックス・リッター。マルヴィナ・レイノルズ。メラニー。
 

ラナウェイズ。ビー・ジーズ(ディランⅡが前座だった)。オーシャン(都会の村人、つまり僕が前座だっ
 

た。サインはピースだ)。トム・ウェイツ(大塚まさじ氏と僕が前座だった)。エリック・アンダースン

 

(前座もして、コーラス隊の一員としてステージにも上がり、公演実行委員会の会長もした)。ニール・ヤ
 

ング。クロスビー&ナッシュ。ジェイムス・テイラー(初来日時のザ・セクションのみによる演奏。2度
 

目の来日時のアンコールでカーリー・サイモンとお手手つないで登場しての「モッキンバード」のデュエ
 

ットなど、印象的なものが多い)。ジョニ・ミッチェル。ボニー・レイット。リンダ・ロンシッタット。ニ
 

コレッタ・ラーソン。カーラ・ボノフ。マリア・マルダー。ジャクスン・ブラウン。デイヴィッド・リンド
 

レー(L.A.で一緒にレコーディングして、大阪では僕のバック・バンドの一員としてプレイしてもらっ

 

た。多分僕は、このとき、すべての運を使い果たした)。テリー・リード。J・D・サウザー。イーグル
 

ス。バーニー・リードン&ダン・ダグモア。ドン・ヘンリー。デイヴ・メイスン。フリートウッド・マック。
 

マーティン・マル。ビリー・ヴォーン。ニニ・ロッソ。ブレンダ・リー。ジョルジュ・ムスタキ。シャルル・
 

アズナブール。アダモ。ミーナ。チャック・ベリー。ファッツ・ドミノ。アルバート・キング。ジョニー・
 

ウインター(異国の地L.A.のスタンディングの会場で、気がつけばステージ前のかぶりつきにいた。
 

で、ふと横を見ると山岸潤史がいた。最後列からの決死の進行に成功した二人だった)。サンタナ。ジ
 

ェリー・ガルシア・バンド(蝶のように舞い、蜂のように刺したロン・タットのドラミング)。バイロン・
 

バーライン&サンダンス。レス・デューデック。ベック・ボガード&アピス。レスリー・ウエスト。ロイ
 

・ブキャナン。ロビン・トロアー。ドノヴァン。キャット・スティーヴンス(なんと前座にランブリン・ジ
 

ャック・エリオットが登場した。客席の誰もそれが誰であるか知らないみたいだった。僕は、気を失っ
 

た)。リンディスファーン。フェアポート・コンヴェンション(東京公演ではサンディー・デニーがゲスト
 

出演したという噂に狂喜乱舞していたら、大阪は風邪のため欠席。僕の女運の悪さはここに始まった)。
 

ハンブル・パイ(ブラック・ベリーズもついてきた)。フリー(ポール・コゾフやアンディ・フレイザーの姿
 

はすでになし)。エマーソン・レイク&パーマー。マッシュ・マッカーン。グランド・ファンク・レイルロ
 

ード。カーペンターズ(カレンがまだドラムスを叩きながら唄っていた初来日のときのオープニング・
 

ナンバーは“クロース・トゥ・ユー”。僕は、恋におちた)。ポール・サイモン(コーラス隊でディキシー
 

・ハミングバーズが来ていた)。サイモン&ガーファンクル。ボブ・ディラン。トム・ペティ&ハートブレ
 

イカーズ。レヴォン・ヘルム&RCOオール・スターズ(アンコールで、ボビー・チャールズが登場した)。
 

リック・ダンコ。R・ロバートソンのいないザ・バンド。クリス・クリストファーソン&リタ・クーリッジ
 

(ドニー・フリッツがいて、ビリー・スワンがいて、マイク・アットレーがいて、サミー・クリーズンがい
 

て・・・・・・)。J・ガイルス・バンド。ジョン・クーガー。イアン・マシューズ。パット・ベネター。ゴー・ゴー
 

ズ。トッド・ラングレン&ユートピア。マイルス・デイヴィス(「アガルタ」の会場に僕はいた)。ニーナ・
 

シモン。ローランド・ハナ。ディー・ディー・ブリッジウォーター。マンハッタン・トランスファー。ポ
 

インター・シスターズ。ファニア・オールスターズ。ウイリー・コローン。ジミー・クリフ。ジョージ・ク
 

リントン&P・ファンク・オール・スターズ。スティ―ヴィー・ワンダー。タワー・オブ・パワー。クール
 

&ザ・ギャング。マンハッタンズ。オーティス・クレイ. アン・ピープルス。ドナ・サマー。トム・ロビン
 

ソン・バンド。エルヴィス・コステロ(御機嫌うるわしくなく、3・4曲目でアンプやドラムスやマイク
 

を蹴り倒して引っ込んでしまった。これぞパンクと感動した)。グラハム・パーカー&ルーモア(あまり
 

のすさまじい大音量に、これぞロックと感激した。ソロで再来日したときのたった一人の静けさに、こ
 

れもロックと感心した)。ドゥルッティ・コラム。キンクス。アル・スチュワート。ブライアン・フェリー。
 

ビッグ・カントリー。U2。ポーグス。ロバート・パーマー。フィル・コリンズ。ポリス。スティング。
 

ウイッシュボーン・アッシュ。ピーター・ゲイブルエル。ビリー・ジョエル。ケニー・ロギンス。クリ
 

ストファー・クロス。ホール&オーツ。ジェファーソン・スターップ(クレイグ・チャキーコを観に行っ
 

た)。ボズ・スキャッグス。ルー・リード。マッギン・クラーク&ヒルマン。ウォーレン・ジヴォン。ダニ
 

ー・オキーフ。ドゥービー・ブラザース。グレッグ・オールマン。レイナード・スキナード。マーシャル
 

・タッカー・バンド。ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース。ザ・ナック。スティーヴ・グッドマン(アンコール

 

で、ジョン・プラインが登場して“スーヴェニ-ルス”を唄った時、僕の心臓は止まった)。リヴィングス
 

トン・テイラー(打ち上げで、何故かいっしょに鍋をつついた)。スティーヴ・フォーバート(ラヂオのた
 

めに、何故か僕がインタヴューした。神経質そうな青年だった)。ランディ・ニューマン。ライ・クーダ
 

ー(何といってもヴァン・ダイク、フラーコ・ヒメネス、それにあのスティ―ヴ・ダグラス(!)らと一緒
 

に来たときの演奏には、時間が止まった)。ドクター・ジョン。ネヴィル・ブラザース。ジョージ・サラ
 

グッド。ダグ・ザーム、エイモス・ギャレット&ジョン・テイラー。タジ・マハール&ロバート・グリーニ
 

ッジ。ロバート・ゴードン&クリス・スペディング。ウイリー・ネルソン(アンコールが終るやいなや、バ
 

ンダナを頭に巻いた僕はステージ前まで走ってゆき、握手をせがみ、成功した)。グレン・キャンベル。ジ
 

ョナサン・リッチマン。トーキング・へッズ。トム・トム・クラブ。ブルース・スプリングスティーン(も
 

はやボスに興味はなく、ただただニルスを観に行った)。フィービィー・スノウ。K・D・ラング。ローラ
 

・ニーロ。ディーコン・ブルー。チーフタンズ。ドーナル・ラニー(シャロン・シャノンの可愛かったこと)。

 

リチャード・トンプソン。ダン・ペン&スプーナー・オールダム。ブライアン・ウィルソン(動いた!笑っ

 

た!喋った!唄った!)。
 

 


ただただ記憶を頼りに拾い上げただけでも、僕はこんなにも沢山のコンサートやライブに出かけてい


た。まだまだ出かけているはずが、今はもうきちんとは思い出せない。ともかく、アルバムを聴いて気
 

に入れば、ライブに行く。あるいは、ただ単に暇だから行く。それはとても自然な行為だった。先に仕
 

事が入っていてどうしても行けないだとか、病気だとか、そんな場合を除いて僕は、好きだったり興味
 

があったりするミュージシャンたちのプレイをこの目で見、この耳で聴くために足を運び続けた。念の
 

ため云っておくが、ほとんどの場合、僕はきちんとお金を払ってその会場にいた。今となっては、本当
 

にそんな値打ちがあったのかどうかわからない人たちも結構たくさんいたような気がするけれど……。

来日するたびに何度も何度も観に行った人もいれば、一度きりしか観に行かなかった人もいる。

 

もう死んでしまった人もいれば、まだ元気に活躍している人もいる。
 

今も素晴らしい音楽を聴かせてくれる人もいれば、すっかり輝きを無くしてしまった人もいる。
 

新しいアルバムが出るたびに聴きたくなる人もいれば、もう古いアルバムしか聴きたくない人もいる。

僕はもういい歳だし、腰もすっかり重くなってしまった。家で好きなアルバムをゆっくり聴いている

 

ほうが幸せな気もする。だいたい人が一杯いる場所になんて行きたくないもない。「もう、や~め

 

た!」という気分である。
 
 でも、ヴァン・モリソンが来たら日本中ついて回るぞ。

 

ぼちぼちJ・Tが来てもいい頃だ。マーク・ノップラ―をフェスティヴァル・ホールで観たい。

 

J・プラインを磔磔で聴きたい。ヨ・ラ・テンゴを野外コンサートで……。
 

――――やれやれ。

 


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