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幸介からのメッセージ2005/04/10
【イントロが聞こえてきただけで泣いてしまいそうになる曲がある】
”L.A.Freeway” Guy Clark
「世界でいちばん素晴らしい曲は何か?」と問われたら、
僕は迷わず「L.A. Freeway」と答える。ガイ・クラークが書
いたその曲は、もう30年近くも僕の《 Old No.1 》であり続
けている。
それは、失意の歌であると同時に希望の歌だ。
モチーフとなるメロディーは、わずか2小節。7つの音
と5つの音階で出来上がっている。
それは、たった3つのコードの流れの中で、ごく自然に
上昇したり下降したりを繰り返しながら、決して終止す
ることがない。
歌詞は、見事に韻をふまれ、その簡潔な言葉の後ろには
もの言わぬ多くの思いが慎重に隠されている。
物語が映し出す絵はあざやかで、そこに紡がれている物
語は、彼の,彼女の、君の、そして僕の物語だ。
なにげないギターに導かれて静かにフィドルがフィル・
インしてくる。そして、すぐに、真っ直ぐで飾り気のな
い歌声が聴こえてくる――――「荷物(dishes)をまとめ
てしまうんだ。でも、望み(wishes)はしまい込まないで
おこう」
せつなくて、やさしくて、厳しくて、力強い歌。
そして、この歌のすべてが、僕を泣かせる。
本当に、素晴らしい歌だ。
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