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幸介からのメッセージ2006/04/16

Grateful Dead
“The Golden Road(1965-1973)” 
“Beyond Description(1973-1989)”

暇なので、デッドを聴く。

あまりに暇なので、2つのボックス・セット(総数24枚)
を時系列に従って聴いて、バンドの歴史を辿ってみる。
ルールはただひとつ―――寄り道をしない―――つまり
〔途中で他のCDを聴かない〕ということ。

新しい発見があるかもしれない。なくてもかまわない。
とりあえず幸せな時間が過ごせることだけは間違いない。

Have A Nice Trip!

Go!

まずは、公式デビュー・アルバム以前の未発表スタジオ
録音盤とライブ録音盤。
スタートは、フォーク・ロック調の「朝の雨」―――ゴ
ードン・ライトフットが書いたあの名曲。いつもならこ
の盤を聴き終った所で、作者のアルバムへと移って行く
ところだがそんなことをしている暇はない。いや、暇は
あるが、ルールにない。
先は長い。まだ23枚残っている。(わぁ~、なんて幸せ
な男なんだろう、俺は!)

かようにスタートして3日目の夜を過ぎた明け方、やっ
とデッド最後のスタジオ作“ビルト・トゥ・ラスト”つ
まり24枚目にたどり着いた。結局2泊4日の強行軍に
なってしまった。ボーナス盤やボーナス・トラック満載
のこのボックス・セット、なかなかに手強く、聴いても、
聴いても、終らなかった。もうフラフラで、もうヘロヘ
ロで、眠っている間でさえ夢の中でガルシアのギターが
ふわふわと鳴っている。(わぁ~、もうホント、なんて
幸せな男なんだろう、俺は!)

僕は、この、デッドの24年間を24枚のCDで聴く時間
旅行を『マジカル・デッド・ヒストリー・ツアー』と名
付けた。実を言うと、あまりに楽しかったので今年に入
ってからもう3度もこのツアーに参加してしまった。2
度目からは7日から10日かけて名所旧跡を巡るという
ゆったりしたスケジュールを組んだ。
もうひとつ、“All Good Things”というJ・Garciaのス
タジオ録音盤のボックス・セットもあって、このツアー
も『マジカル・デッド・ヒストリー・ツアー』の合い間
をぬって3度した。こちらは6枚組みなので、すこぶる
楽なツアーである。こちらは『マジカル・ガルシア・楽
な・ツアー』と僕は名付けた。

他にも“ディックス・ピックス・シリーズ”のツアーも
したいし、“ピュァー・ジェリー・シリーズ“のツアー
もしたいのだが、残念ながら我が家には全部揃っていな
い。もし揃っていれば、このツアーの『時系列に聴く』
という大原則のもと、いちいち盤も並び替えなければな
らないし、それはそれはさぞかしや大変であろう。
ホッと胸をなでおろし、さて気分転換にでもと、最近出
たガルシアのディラン・カヴァー集・ライブ(2枚組み)
を聴く。
多分僕は、少しだけデッド・ヘッズなのかもしれない。

デッドは、聴いても、聴いても、飽きる事がない。
―番好きなバンドはデッドなのだと今さらながらにわか
る。
一番好きなシンガー&ギタリストはジェリー・ガルシア
なのだと今さらながらにわかる。

デッドは、いつも至福の時を連れてくる。

Peace.


 

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