エピソード17 は~ビバノンノン

コンサートやレコーディングなんかが終わった夜、
「打ち上げ」と称した飲み会が催される。
ご承知の通り、音楽関係者には酒豪の類がわんさかいます。
そんなヘベレケくん達に対して、我々ノンアルコール隊は
ウーロン茶や、ジンジャーエールで戦いを挑むのです。
しかも、同等のテンションで。
そういう状況は非常に愉快だけれど、同時に体力も使う。
ヘベレケ隊が完全に沈没した朝に近い深夜、
車に這いずり込んだ我々ノンアルコール隊の隊長、金森幸介から
指令が飛んだ。「ひと風呂浴びに行こ。」

うふっ!幸介さんたら、隅に置けないわね。
大の男が3人で夜中に「ひと風呂」って言ったら
あ、あそこやろね。 ソ、ソープ? いや~ん ソープ?
オーストラリアの水泳選手はイアン・ソープ...

と、一人妄想にふけりながらハンドルを握る私に
後部座席の金森幸介から道順の指示がとぶ。
「アイアイサー!」
すっかり元気になった私は深夜の阪神高速を軽快に飛ばした。

ミナミから一路北へ、豊中南インターを降りた車は
ネオン輝く建物の駐車場へすべり込んだ。

深夜にもかかわらず駐車場は満杯。
係員が誘導したりしている。
「う~む。世の中にはこれほど多くの助平くんが存在するのか。」
と一人ごちする私の目に衝撃的な看板が...
「天然ラドン温泉 年中無休 24時間営業」
その場にヘナヘナと座り込む私。
「ほ、ほんまの風呂屋かい~」

そんな私にはおかまいなしに建物に入っていく幸介氏とF氏。
中に入ると、そこはまさにパラダイス!
露天風呂、ヒノキ風呂、サウナ、etc. 設備充実!
しかも料金は普通の銭湯並みときてる。

いざ、湯船につかろうとすると、幸介氏が我々にストップをかける。
「あのな、お湯につかるやろ、絶対無意識にフ~って言うてしまうぞ。」
また訳分からんこと言う このオッサン。
ところが、実際、お湯につかってみてビックリ!
確かに、肩までつかった瞬間、あまりの気持ちよさに
 「フ~ッ」
 声をあげてしまうじゃあ~りませんか。
よくぞ日本男児に生まれけり。
番台を出たホールには、軽食堂や、喫茶コーナーもあったりして
思わずなごんでしまった真夜中の銭湯ツアーでした。

あのですね、面白おかしくする為に脚色していますが、
実際の私は「大阪のガンジー」と呼ばれるほど、ストイックな男です。