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TRIP#12  「違和感」

旅先での宿泊には、主催する人や知人の 家に泊めてもらうというケースがある。
その場合、金森幸介がふとんで寝ている姿を目撃する率が高い。
移動中の車の中では、眠っているのを見たことのない金森幸介も、
ライブが終われば爆睡する。この年齢してはすごく眠る。
先に目が覚めた僕は、その姿を目撃するが、いつも何かがひっかかる。
漠然とした違和感みたいなもの。

金森幸介がステージでかぶっている帽子をかぶったことがある。
旅先で入った喫茶店を出るときに、金森幸介の帽子をこっそりかぶり、
「幸介さん、帽子は?」と言うと、
忘れ物の多い金森幸介は、目の前で帽子をかぶった僕を後目に
テーブルの下やイスの上を懸命に探し回り、「ないっ!」と言う。
何回やってもおもしろいように引っかかるので、機会あるごとにやってしまう。
帽子は、まるで小さな子供が大人の帽子をかぶった時のように
僕にはとてつもなく大きく感じた。

旅はいつも車で移動するが、昨年、「長崎フォークウィンド」に向かう際、
初めて金森幸介と新幹線に同乗した。
隣の席に座る金森幸介は、 車の助手席の距離より近く、
間近で見るその頭部の巨大さに圧倒された。
「幸介さんて、顔ごっついねえ~」
「ほっとけ!」
こんなに大きかったかと認識を新たにした。

そして、これらの出来事がある日結びついて、違和感の謎が解ける。
バランスだ!
布団と頭部の黄金律がおかしいっ!
これを解消するには布団を大きくするしかない!

もし、1・5倍サイズの布団があったら、確かめてみたい今日この頃です。

Have a good trip!

 

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