TRIP#13 「誕生」

すべての芸術に共通するテーマ、それは「生」と「死」である。
とりわけ、肉体で表現する舞踏などでは、誕生から死までを演技することがある。
腕を折りたたみ、背中を丸めた胎児のポーズから始まる。
「一宮駅前、アスファルトの路上に暗黒舞踏を見た!」
 振り向くとそこにはパフォーマーが 胎児のポーズをしていたのである。
そこは駅前のバスターミナルで、発車直前のバスの前、なんと過激な!
しかもまだ冷たい雨がしょぼつく、3月のアスファルトの上に横たわっている。
僕はいつか見た、美術館の芝生の上で大地の誕生を表現する「田中民」を思い出した。
黒塗りの裸体がじんわりと這いずっていく様は衝撃的だった。
しかしこのバスターミナルのパフォーマーはちょっと様子が違っている。
コートを着ているではないか。そして脱げた帽子がころころと転がって
しかも、しかもっ! 笑っているではないか!
にやにや笑いながら演技する舞踏家など見たこともない。
おまけに「アイテテテッ」と言っている。
「こ、幸介さん?」
転んでいたのであった。

タンブリンマンレーベルが誕生する。
主に、金森幸介のライブをCD化していく予定。
毎回500枚プレスされる。
第1弾は昨年名古屋のライブハウス「得三」で収録した、
ペダルスティールの仲野PAPA仁太と共演したライブ。
弾き語りスタイルのアルバムが続く金森幸介だが、
このアルバムでは美しいペダルスティールとの共演が聴ける。
発売は4月30日のライブ、「得三」にて。(注・予定ですよ)
その後各会場にて。

生まれるものがあれば、消え行くものもある。
タンブリンマンのインサイドレポートはしばらくお休みです。
数少ない読者のみなさん、ありがとうございました。
またいつの日かお会いしましょう。

HAVE A GOOD TRIP!

TAMBOURINE MAN