TRIP#5 「HELP ME!」

新アレンジで蘇った金森幸介得意のジャングル「HELP ME」である。
しかし、叫び続けるのが金森幸介本人だったとは、誰も思わなかったのだ。
そう、ランダム選曲LIVEでのことだ。
このホームページでも告知されたように、3/22~24の3日間、
会場の客やその店の店主らが曲名の書かれたカードを無作為にひいて、
その曲を歌うという、思わず「それはおもしろい!」とだれもが膝を叩く、
はずだった・・・。
だが、この企画が金森幸介の精神に異常をきたしそうになろうとは・・・。
ランダム選曲初日、高山「ピッキン」でのこと。リハーサルも終えて
ホテルにもどるなり、部屋の中を落ち着かない様子で歩き回る金森幸介。
なんとか落ち着こうと「よしっ!よしっ!」と自分に言い聞かせている。
長年つきあっているが、こんな姿ははじめて見るのである。
要するに、思ったより大変な企画だったのだ。
しかし、冷や汗をかきながらもこの日は無事に終わった。
ボロボロになっていくのは翌日の茅野「パブロ」からだ。

ランダム選曲2日目、1曲目から普段LIVEの最後で歌う「24時のララバイ」
にあたる。こういうことにこの男は弱いのである。
いきなりのカウンターパンチ。すでにTKO状態だ。だが考えてみると、
パンチを放っているのは自分の曲、そう、自分自身だったのだ。
その後も自分自身の繰り出すパンチにフラフラになっていく金森幸介。
思いがけないことに弱いのに、この企画を実行に移した金森幸介に
あきれながらも、賛成した自分の引け目もあって、僕は心の中で叫んだ。
「がんばれ幸介!相手も幸介やぞ~!」


ランダム選曲3日目。飯田「ふぉの」
金森幸介は戦う前からすでに敗れているようだった。
だからもうこの企画はやんぴっ!と言ってもよかったのである。
しかしみんなに告知した責任感からか、やるといったらやる金森幸介。
そして悲劇が起こる。またもや1曲目が「24時のララバイ」
相手はもう勝ったも同然である。次から次にパンチを浴びせかける。
だが金森幸介は倒れなかった。ボロボロになりながらも最後まで歌い続けた。
そして、フラフラになってステージから戻ってくる金森幸介に向かって、
僕は心の中で声をかけた、「男やで~っ!」
いやほんま。